理由はきわめて明白だ。人に対する認識が根本的にまちがっていたのである…
さまざまな発見の中でとりわけ興味深かったのが、人間に対する二つの誤った認識に基づいて築かれている企業がいかに多かったということだ。その二つとは―
  1. 人はだれでもほとんどすべてのことにおいて、能力を発揮することができる。
  2. だれにとっても最も成長の余地があるのは、その人の一番弱い分野である。
引用:「さあ才能に目覚めよう」はじめに―企業における「強み革命」




SUMMARY
この本は従来の人の能力開発の考え方を根本的に覆す本です。
日本の教育においては二つの傾向がいまだに強いと思います。
  • 成長するためには弱点を克服しないといけない
  • 才能というものはごく一部の人が生まれつきもつもので、先天的なものであり、議論に値しない
この傾向が日本の企業キャリアのジェネラリスト志向にもつながるわけですが、
この「さあ才能に目覚めよう」は真逆の主張をします。
ギャラップ社はアメリカのリサーチ会社ですが、30年以上にもわたる調査で、アメリカ企業でさえも、
社員の強みを活かせている企業は全体の2割しかいなかったとわかります。
そこで長年の調査から人の普遍的な強みを34に分け、それを個人レベルで識別するストレングスファインダーを作りました。
強みを整理すると、実行力・影響力・人間関係構築力・戦略系思考力の4つに分かれ、
自分の強みの上位をマッピングしていくことにより、自分がどのような強みをもった人間なのか、
客観的にわかるというものです。
その強みをいかにして自分の仕事に落とし込んでいくか、それが働く満足度や仕事の成果の鍵だといいます。

ストレングスファインダー34の強み
実行力 影響力 人間関係構築力 戦略的思考力
アレンジ 活発性 運命思考 学習欲
回復志向 競争性 共感性 原点思考
規律性 コミュニケーション 個別化 収集
公平性 最上志向 親密性 戦略性
慎重さ 自我 成長促進 着想
信念 自己確信 調和性 内省
責任感 社交性 適応性 分析思考
達成欲 指令性 包含 未来志向
目標志向 ポジティブ

INSIGHT
就職活動や転職活動で適性調査なるものがありますが、このギャラップ社の調査ほど、網羅性がありかつ当たるものは、見たことがありません。
強みから仕事内容の落とし込みは自分で考える必要がありますが、
少なくとも自分が何が得意で何が不得意か、自分の半生の中で何となく感じていたことが文字化される感覚になります。
また仕事だけでなく、プライベートでも同じことなので、自分が心地いいのはどんな環境であるか、
考えるきっかけとなります。

NEXT
この本の素晴らしいところは巻末にストレングスファインダーのIDコードがあり、
5つの強みまでならWebでのアセスメントができることです。
まずは自分の強み・弱みを識別して自分の輪郭を文字化すること。
そして自分の弱い分野が不利になる環境は作らないこと、自分の得意が活きる環境を吸い寄せること。
それが自分にとって心地いい環境を作るための原則です。

さあ、これで経験値ためてレベルアップしましょう。